nodakumamoto’s blog

書評サイト。日本、海外の小説をメインに週一ぐらいの更新予定。

小川洋子「不時着する流星たち」

実在の人物や出来事をモチーフにした、どこかいびつで奇矯な人々が登場する短編集。取り上げられるのは、グレン・グールドなど有名人から、バルセロナオリンピックのバレーボール選手団などといった個人ではない場合もある。そもそもあくまでモチーフであっ…

レアード・ハント「優しい鬼」

一人の白人女性が語る、ある家庭の陰惨で暴力的な物語が主軸となっている。背景は、黒人奴隷制が当たり前だった南北戦争以前のアメリカで、今から一世紀以上昔の話だけあって、現代日本とは何もかもが遠く、まるで異世界の話を読んでいるような心地になる。 …

ポール・オースター「闇の中の男」

ある男が穴の中で目を覚まし、出てみるとそこは内乱状態のアメリカで、どうやら2001年の同時多発テロ事件が起きなかった平行世界に飛ばされたようだ……というのが一つの核になったストーリー。ただ、これは一人の老人が眠れぬ夜、闇の中で思い描いた物語であ…

ブログ開設しました

読んだ本についての感想を書いていこうと思います。できれば週一くらいのペースで書ければいいな。 日本や海外の小説がメインになるかと。 なるべく新しい本にしていきたいですが、とりあえず自分が今読んでいるものを中心にやっていきます。 今読んでいるの…